「ゆりあ先生の赤い糸」は、ちょっと食傷気味になったかなぁ…
2023年10月~12月期
菅野美穂さんが演じた伊沢ゆりあと田中哲治さんが演じた伊沢吾良の通常の夫婦生活から、吾良が病気で倒れての夫婦の絆的な展開になるかと思っていましたが、そこは見事にさすがのあり得ない展開へと発展していく様は面白く観ていました
ただあり得なさ過ぎてさすがに共感までは出来なかったかなぁ…
このシチュエーションで恋人、愛人、その子供をあまり理解しないうちに同居を承諾したことや、その人たちがすんなりと介護を買って出た時点でかなりの抵抗がありました
唯一この狂気のカオスな状態を観手に受け入れさせてくれたのはなんと言ってもゆりあを演じた菅野美穂さんの演技です
一つ間違えば観手は拒否反応を示してしまいそうな設定と展開を繋げてくれました
しかし、ドラマの終盤、吾良が急に正常に回復したり、ゆりあが乳がんになったりと積み重なっていく重さと想いと狂気に少し食傷気味になってしまいました
それでも最終話の着地点としては納得のいく展開で有り、赤い糸の存在する意味と複数本の赤い糸の存在は新鮮で魅力的でした
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
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