「ザ・トラベルナース」は、面白い「ドラマ」でした
2022年10月~12月期
「ドラマ」として、絶妙な設定と、配役、ストーリー、演出と喜怒哀楽が綺麗に配置されていて、見ていて楽しめない場面がないという充実したドラマでした。
北米などでナースはライセンスを取得していくことで医師と限りなく同等の医療行為が可能になりますが、日本の看護師とのギャップを「医療ドラマ」としてどう描いていくかも興味を持って観ていました。
「医療ドラマ」としてはギリギリでしたが、こちらも絶妙な線の上を渡り歩いているようで「許せないもの」の琴線に触れないギリギリの隙間を保っていました。
それを踏みとどまらせていたのは、もちろん脚本の力が大きいですが、なんと言っても九鬼静を演じた中井貴一さんの秀逸な存在感と演技(演出)でした。
このドラマを医療ドラマとして「許せないもの」の境界線を超えさせなかった大きな要因だと思います。
今更ですが中井貴一さんの脚本を、ドラマを理解して演じる力量に驚かされます。バディとしての岡田将生さんが演じた那須田歩も九鬼との凸凹感がぴっったりと嵌まって気持ちの良いアクセントを魅せてくれました。
日本の看護師側の愛川塔子を演じた寺島しのぶさん、金谷吉子を演じた安達祐実さん、向坂麻美を演じた恒松祐里さん、森口福美を演じた野呂佳代さん、弘中スミレを演じた宮本茉由さんと絶妙に日本の看護師さんをしていて良い対比感を醸し出していました。
脚本、演者、演出が見事に嵌まった秀逸な「ドラマ」でした。
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