「対岸の家事」は、面白く視聴していましたが、着地点に好みが分かれるのかもしれません…
                                     2025年度4月~6月期

 専業主婦という今どきではない職業に、過去の想いから今の想いまでを載せて、載せられて映像化、言語化した稀有な作品だったことには間違いありません

 さらにちりばめられた台詞に乗せられた言葉に、主婦という職業だけでなく、女性の立場、生き方、立ち位置、導線を描く、煽る、秀逸な単語が並んでいました

 そしてこのある意味普通の日常をドラマティックにドラマに仕立てたのはやはり村上詩穂を演じた多部未華子さんの普通を普通にちゃんと際立たせて演じる力だと思います
 だって詩穂にちゃんと想い入れを入れられて見続けられましたから!

 そして村上虎朗を演じた一ノ瀬ワタルさんも良い意味でも悪い意味でも期待を裏切らない虎朗を自然に演じていて、専業主婦の夫としての立ち位置をギリギリの線上で保ちながらの虎朗を見事に表す演技でした

 そして大きくも小さくもいろいろあった大きな流れの中で、最終話での大エンディングになります

 それは詩穂も虎朗も、江口のりこさんが演じた長野礼子も、ディーンフジオカさんが演じた中谷達也さん、その他の主要出演者たちがそれぞれほっこりと綺麗にハッピーにエンディングを迎えました
 それもある意味一つの着地点として「ヨシ」だとは思いますが、三か月という期間、ドラマというエンタメを見てきた者としては、もう少しのスパイスとエッジの効いたエンディングを期待してしまいました
 自分たち素人が思いつかない、ほっこりとハッピーでもどんでん返し的な最終話を期待してしまいました…
 贅沢な勝手な素人の観手としての願望です…💦

 でもちゃんと「魅力的なドラマ」には仕上がっていました!

「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

むろ さん
プロフィール

「ダンス」と「s**t kingz」と「iri」と「連ドラ」好きの「言葉の力」を信じる踊る博士(Dancing Phd.)のブログ集です

主に「連ドラ鑑賞文」を1クール(3ヶ月)毎に書いていきます
その他にも長文でTwitterに書ききれないことも書いていきます