「南くんが恋人!?」は、デッサンは綺麗な作品でしたが…色づきませんでした…
2024年7月~9月期
前作、前々作と過去の作品は観ていないのですが、男の子が小さくなるということにちょっとしっくり来ない感覚から入ることになりました
それでも自分の中でこの作品の一番の見所として焦点を当てていたのは、結構複雑な堀切家の家族ドラマとしての要素でした
離婚や義理の親子、再婚、義理の弟など一つの食卓を囲む中で実は少しギクシャクしていたり、遠慮があったりしても、そこまでも楽しんでいる感じの歪家族の描かれ方が観手をワクワクさせてくれました
それだけに本来のドラマの核となるはずの、小さくなった八木勇征さんが演じた南浩之と飯沼愛さんが演じた堀切ちよみとの間の物語がちょっと弱かったかなあと感じてしまいました…
それは…やはり主人公の二人を演じた八木さんと飯沼さんの演技力がこの実は複雑な家族ドラマに追いついていなかったですね…
彼氏や彼女が小さくなったといって現実的でなくても全然良いんです!ドラマですから!
でもそのドラマの世界に楽しんで没入しようと思っても、ドラマの玄関口にいる主人公二人の演技に違和感があって白けてしまう自分がいました…
綺麗なデッサンが描かれているのに、肝心の演技という色づけがもの足りない作品になってしまいました
それでも堀切信太郎を演じた武田真治さんはこの家族との絶妙な距離感を保ちたい、でも近づきたいという信太郎を楽しんで演じていて久し振りに面白い存在感でした
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
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