「まどか26歳、研修医やってます!」は、お仕事ドラマとしてポイントをしっかり押さえた良作でした
                                      2025年1月~3月期

 医療ドラマとしては「許せないこと」とは言いませんが、むちゃくちゃですが…

 でも医療ドラマではなく今時のお仕事ドラマ、働き方提案ドラマとしては研修医というちょっと特殊ではありますがその「仕事」を通して面白く仕上がっていたと思います

 たぶんこのドラマに説得力を持たせたのは、脚本と観手を繋ぐ役目として秀逸だった若月まどかを演じた芳根京子さんだと思います
 一歩間違うとあまり面白くないキャラクター、あざとくてありがちなキャラクターになってしまいそうなまどかを、しっかりとした主人公として成り立たせられる演技力を感じました
 まどかを決して敵を作らず観手からも応援されるキャラクターに昇華させてくれました

 そしてこのドラマの実は肝、とても存在が効果的だったのが「ドクターK」です
 研修医という特殊な仕事を取り上げただけに、観手とドラマを繋ぐ大きな役割をフワッと担っていて、ギリギリ医療ドラマに足を踏みとどまらせていました
 最終話でその「ドクターK」のモデルが奥田瑛二さんが演じた角田茂司だったのはホッコリ楽しくなるスパイスでした

 まどかと鈴木伸之さんが演じた菅野尊との恋バナも優しく見守っていけましたし、高橋ひかるさんが演じた尾崎千冬と溝端淳平さんが演じた本郷新、吉村界人さんが演じた桃木健斗と小西桜子さんが演じた横川萌の二人も、それぞれに絶妙なドラマとの距離感を保ちつつ、ちゃんと観手が応援出来る二人に仕上がっていました
 それがこのドラマの良いアクセントになっていたと思います

 明るく、爽やかに重くなりすぎない、お仕事ドラマとして良作でした

「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています

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むろ さん
プロフィール

「ダンス」と「s**t kingz」と「iri」と「連ドラ」好きの「言葉の力」を信じる踊る博士(Dancing Phd.)のブログ集です

主に「連ドラ鑑賞文」を1クール(3ヶ月)毎に書いていきます
その他にも長文でTwitterに書ききれないことも書いていきます