「下剋上球児」は、王道を外れることなく裾野の広いドラマでした
                                     2023年10月~12月期

弱小野球部が様々な逆境を乗り越えて、さらに様々な切っ掛けを受けて甲子園に出場するという弱者の一発逆転ドラマは、王道中の王道で、かなり創り続けられたテーマになりますが、好きなジャンルでもあり、このタイミングでどんなドラマが創られていくのかを楽しみにしていました

結末が分かっているだけにその本筋をどれだけ魅力的なバックグラウンドが取り巻くかだと思っていました

先ずは大きなバックグラウンドとして鈴木亮平さんが演じた南雲脩司の教員免許の無資格問題です
ドラマの序盤に発覚した問題に犯罪が絡んできてしまったので、どう収拾を付けるかとハラハラしていましたが、しっかりと時間を掛けて「不起訴」という方向へ持って行き、法律上に加え周囲の評判の方にも時間を割き、南雲の教員力、人間力によって野球部の監督に復帰します

重い一連の流れでしたが、鈴木亮平さんのしっかりとした演技と表現力で飽きずに観ることが出来ました

そして書き切れませんがしっかりと部員一人一人のバックグラウンドも浮き彫りにしながらストーリーをしっかりと進め、甲子園出場というこの結末ありきのドラマを、特筆すべきバックグラウンドで包むことで面白いドラマに仕上がっていました

そしてその甲子園出場組の後日談まで描かれていたのはある意味、鑑賞を完遂した観手へのご褒美のようでした

「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

むろ さん
プロフィール

「ダンス」と「s**t kingz」と「iri」と「連ドラ」好きの「言葉の力」を信じる踊る博士(Dancing Phd.)のブログ集です

主に「連ドラ鑑賞文」を1クール(3ヶ月)毎に書いていきます
その他にも長文でTwitterに書ききれないことも書いていきます