「キャスター」は、圧倒的に期待を裏切りませんでしたが、もっともっとを期待していて尻切れトンボ的なエンディングに「?」が拭い切れませんでした
                                      2025年4月~6月期

 ちゃんとしています、ちゃんとしている力作であることは間違いありません

 進藤壮一を演じた阿部寛さんはキャスターとして活舌がどうだとか言われていましたが、アナウンサーではなくキャスターですし、そこまでの活舌、発音訓練を気にするよりも、もう言わずもがなですが、圧倒的な存在感でこの進藤を阿部さんの充てぶりではなないかと思わせる替えの効かない存在でした

 さらにもしかしたらあの一件で出演時間が短くなったのかもしれませんが、崎久保華を演じた永野芽郁さんも、進藤との絶妙な距離感を縮めたり離したりする華を楽しくも可愛く演じられていました

 そして実は絶妙に秀逸に演じられていたのは市之瀬咲子を演じた宮澤エマさんと海馬浩司を演じていた岡部たかしさんです
 主人公たちとの距離感と関係性をしっかりと観手にこのドラマの輪郭をはっきりとさせてくれる存在でした

 ただヒコロヒーさんが演じた清掃員の鍋田雅子はもっともっと奥深いものすごい経歴の持ち主だと最後に判明するかと思っていましたが、なんだかフワッと終わりましたよね…?
 もっともっとヒコロヒーさんして欲しかったです!!

 その他にも謎が残ったままになっていませんか?
 自分が見逃しているだけですか?
 もしかして続編や映画化がチラついてしまいましたか?

 最終話まで見ないと鑑賞文を掛けないと日頃から言っていますが、最終話のスッキリしない、画面に向かって思いっきり「勿体ない!!どうした日曜劇場!」と渾身の突っ込みをいれてしまったのは自分だけなのでしょうか?

 それでも日曜日の午後9時、TBSの日曜劇場として、決して大げさでなく見た目から派手に打ち上げられる張りぼてではなく、ちゃんとした面白い作品だっただけに、最終話を見て残念でなりません…!

「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています

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むろ さん
プロフィール

「ダンス」と「s**t kingz」と「iri」と「連ドラ」好きの「言葉の力」を信じる踊る博士(Dancing Phd.)のブログ集です

主に「連ドラ鑑賞文」を1クール(3ヶ月)毎に書いていきます
その他にも長文でTwitterに書ききれないことも書いていきます