「ブルーモーメント」は、やっぱり“「事実」は「小説」より奇なり”だったですね…
2024年4月~6月期
やっぱり「自然災害」は「ドラマ」よりも複雑で波乱に富んでいるものなので、「ドラマ」では超えられないのかもしれませんね…
連ドラなので毎週未曾有の災害が起きるのは仕方ないのですがどんどん現実味がなくなっていってしまいますし、それに創り手も気づいたのか、疲れと迷いからか、ドローンが飛ぶかどうか!?だけで1話分はちょっとツラかったですね…
VFX(CG)?も地上波の連ドラとしては、見応えに堪えられていたとは思います
秒単位で気象予報をするということを「あり得ないこと」と切り捨てはしないですし、「許せないこと」というほどのことでもないのですが、観手の多くが災害を実際に観ている、遭遇しているのでやはり現実味の無さが勝ってしまいました
晴原柑九朗を演じた山下智久さんは相変わらずの棒読みセリフがどうしても好きになれませんし、やはり既視感が半端ないですし、走って、ヘリに乗って災害現場に駆けつけたら治療しそうですし…
SDMの車両からは鈴木亮平さん出てきそうですし…
ここまでイメージが重なると作品として独立するのは難しいのではないでしょうか…
雲田彩を演じた出口夏希さんは本筋に食って掛かってドラマを揺るがすほどの演技力は見えませんでした…
並たるバイプレイヤーに完全に埋もれてしまっていました
それでも上野香澄を演じた平岩紙さんは凄い存在感でしたね
ドラマの喜怒哀楽、機微を一手に引き受けているくらいにドラマを動かしていました
また山形広暉を演じた岡部大さんは良いアクセントになっていましたし、丸山ひかるを演じた仁村紗和さんもドライバー兼料理担当と役柄的には目立つ存在ではありませんでしたが、実は観手にとっては気に掛かる存在感を出していました
山形とひかるとのやり取りも重く、シリアスになりがちなこの作品の良いオアシスになっていました
一つ一つの災害状況の設計やエピソードも軽く、本田翼さんが演じた園部灯の死の真相も意外とあっさりとしていて自然災害以外の副ストーリーがちょっと平べったく感じてしまいました
気象研究から自然災害を照らす新しい視点のドラマとして注目していましたが、やはりまだ熟成していないのに既視感があり観手としては共感、没入出来ずドラマの世界に入り込めませんでした
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
No responses yet