「波うららかに、めおと日和」は、今の時代にもフィットした新機軸の連ドラとして秀作でした
2025年4月~6月期
謎解きでも考察系でもない、それでいて毎週見るのが楽しみになる新しい目線、視線の新しい芯のあるドラマでした
今の時代も純粋な恋愛を求めていることに変わりはないけど、今の時代だからそれが照れくさく、カッコ悪く感じてしまいがちですが、それを昭和初期に落とし込むことで違和感なく、人の恋愛の本質を突いた感覚でした
このドラマの評判が良いのもやはり本質だからでしょう!
とにかく江端なつ美を演じた芳根京子さんがこのドラマの説得力と共感と寛大さを広めた、受け止めさせた最大の要因だと思います
なつ美を可愛くも芯がしっかりとしている女性として見事に描いていました
それを受けて江端瀧昌を演じた本田響矢さんは演技なのかどうかと判断がつかないほど、昭和の男児を綺麗に演じられていました
他にも柴原郁子を演じた和久井映見さんは賢く、頼りになるなつ美のよき相談相手を可愛く演じられていました
そして圧倒的存在感だったのが芳森芙美子を演じた山本舞香さんです
ある意味分かりやすい清く正しく美しく、芯の強い女性でありながらも、なつ美を超えるくらいの可愛さと愛らしさを持って秀逸に演じられていました
活動弁士を演じた生瀬勝久さんも圧倒的にワンショットになりますが、実は本編の邪魔を決してしない、でも本編をきちんと進める役目を楽しく演じられていました
この時代のドラマとして戦争へと向かっていきますので、このドラマのコンセプトとしてどう扱い、どう向き合い、どう着地するのかと、やはり「死」は免れないのかと心配していましたが、それをあざ笑うかのように綺麗な、らしい結末に最後まで心の温まり続けるドラマとなりました
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
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