「ザ・トラベルナース」は、ちょっとやり過ぎて冷めたかな…でもこれぐらいしないとシリーズ2作目のエンタメとしては仕上がらないとは思いますけど…
2024年10月~12月期
ん~…医療ドラマとしてかなり嫌悪感に触れる、一線を超えてアラームが鳴ることが多い作品なんですが…
いろいろと考えると楽しめないので、思考を止めて、ある意味壮大なメッセージ性のあるコントとして観ることにしました
「患者を助けるためです」が免罪符となって作品の根幹になっていますが、その時点で医療の芯は喰っていません まあ…芯を喰ったらエンタメのドラマにならなくなっちゃうんですけどね…
トラベルナースを持ち上げれば持ち上げるほど「あり得ない事」の連続は、限りなく「許せないこと」の領域へと近づいていて、ドクターってもう少し頑張っているけどなあ~とゲンナリしてしまうんですが…
視聴率も評判も良く視聴者が楽しんでいるので、エンタメとしては成功なので、医療ドラマとは考えず、九鬼静を演じた中井貴一さんと那須田歩を演じた岡田将生さんの夫婦漫才的な掛け合いを楽しむことを前面、全面に押し出して観てみたら良作だったと思います
やはり中井貴一さんは大好きな俳優さんですが、本当に芸達者な幅の広い凄い俳優さんですね!
今更ですが…
その相方である岡田将生さんも中井貴一さんのあるときは受け手として、あるときは攻め手として絶妙な会話劇、当て振り劇を魅せてくれました
山崎育三郎さんが演じた薬師丸卓の病院改革は、結局は院長である薬師丸自身の改革であったという結末は、病院に限らず組織のトップが気づき、変わらなければいくら号令を出しても組織は変わらないという着地点は見事でした
そして中村柚子を演じた森田望智さんは、ちょっと…いや…だいぶ常識外れの看護師の柚子をチャーミングにしっかりと演じられていて、やっぱり魅力的な俳優さんです
壮大な社会派医療系コントという感じで楽しみました
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
No responses yet