「となりのナースエイド」は、「医療ドラマ」というジャンルとしなければギリギリ普通の連ドラでした
2024年1月~3月期
「医療ドラマ」であればかなり「許せないこと」が散りばめられていたドラマでしたので、視聴を辞めようかと思っていましたが、途中から「医療ドラマ」ではなく「サスペンスドラマ」なんだと自分で認識を変えて観ることにしました
「医療ドラマ」とすれば、大きなパーツでの最低限の医療へのリスペクトを感じられません
根底の設定である川栄李奈さんが演じた桜庭澪の外科医の資格を持っていてナースエイドをやっているという設定自体がどちらの職業へのリスペクトに欠けるものだと思います
オームス開発のために普通に秘密裏に人体実験が繰り返されている…医療を扱うのであれば根底はちゃんとして欲しいです
そして「サスペンスドラマ」としても振り幅が少ないですし、大どんでん返しにしても既視感と突然感があって決してハラハラはしませんでした
それでも桜庭唯を演じた成海璃子さんは出演時間は少ないもののいい距離感と存在感をだして良いアクセントになっていました
さらに自分の中の一番の見所は小野夏芽を演じた吉住さんでした
夏芽が緩く見えながらもエッジの効いたキャラが普段のコントに沿った感じになっていましたが、第7話で夏芽に焦点が当たり変わる切っ掛けになってから、第8話以降の夏芽の演じ方を変えてきていることに驚きました
演技力というか、表現力のある俳優さんなんだと感動しました
それにしても全てが中途半端でした
もちろん「医療ドラマ」としては「これは中途半端というか論外」、「サスペンスドラマ」としては「いろんな犯人が出てくるたびに「許す」の一言で進んで行く様は辟易です」、「恋愛ドラマ」としては「そもそも恋愛ドラマの要素は2%くらいですけど…」!
そして結末も全く観手としてスッキリするものでもなく、全話を観た観手に対して失礼ですし、ガッカリですし、続編があろうと映画化があろうと知ったこっちゃありません!
しっかり完結しないのは地上波連ドラが衰退します なんど日テレの連ドラに対してこう書いたか分かりませんが、もう観手は気づいていますよ!!
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
No responses yet