「日曜の夜ぐらいは…」は、最終話まで緻密に見せずに緻密に計算されたそのままで魅力的な作品でした
2023年4月~6(7)月期
とにかく主人公である三人の背景をしっかりと伝えてもらえたことが、作品の世界に歪みなく仲間入りをさせてくれました
それぞれに上手くいっていない人生を背負っていますが、ちゃんと三人三様で、上手くいっていないこと、不安、悩みの共通する部分としない部分の棲み分けが絶妙な塩梅でいい味付けになっていました
そして野田翔子を演じた岸井ゆきのさん、岸田サチを演じた清野菜名さん、樋口若葉を演じた生見愛瑠さんがしっかりとそこを理解して受け止めて演じていたことが、さらにこのドラマの魅力に繋がっていました
以前の作品で生見愛瑠さんの演技を初めて観たときにその演技力に驚きましたが、今回の繊細な役どころを淀みなく演じていたことで、その演技が魅力的であることが確信に変わりました
そして以前鑑賞した連ドラの作品の時に活かされていなかった岸井ゆきのさんの静かな魅力と繊細な演技力が活かされた作品になっていて、岸井ゆきのさんを観られるだけでも楽しみな作品でした
そしてやや不幸にベクトルが向いている三人を主人公にした時に、清野菜名さんの根底にある「華」が、このドラマを重くし過ぎず、暗くし過ぎずに絶妙なバランサーになっていました
ストーリーとして、バスツアーでこんなに偶然に知り合うことがある?とか、宝くじが当たるなんて「出来すぎ?」とか…、それがドラマです!
なんと言っても三人が出会って宝くじが当たったところから、いいスピードでカフェ「サンデイズ」の開店までが描かれていきます
途中途中で岡山天音さんが演じた市川みねや川村壱馬さんが演じた住田賢太が実は…悪い人だったかも的な演出、さらに主人公のどうしようもない家族たちが「サンデイズ」開店にいつ暗雲を落とすのかとの疑心がブレーキになり、そのスピード感に良いアクセントを付けていました
そして最終話での「日曜日の夜ぐらいは…」の着地点が、清野菜名さんの心地よい声質とも合わさり、秀逸な作品に仕上げていました
面白い、魅力的なドラマだったぁ~~!
※最終回が7/2でしたが作品上、4月~6月期のドラマとして鑑賞文を書きました
「観手」:ドラマを創る・作成する人の「創り手」という言葉に対して、それを観る・鑑賞する人を差す言葉として使っています
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